日時 | 2016年9月10日19時~21時 |
場所 | アートスペース「テトラ」 福岡市博多区須崎町 2-15(アクセスマップ) |
司会進行 | 尹雄大 |
料金 | 2,500円(税込) |
申込先 | nonsavoir@gmail.com (尹雄大) |
武術と福祉の異色のコラボレーションが今回のイベントの特徴です。一見すると両者には接点がないように思えるかもしれません。けれども「人間とは何者か?」を探る上ではふたつは共通していると言えるでしょう。
武術においては、相手は次に何をしかけてくるかわからない存在です。光岡氏は著書『荒天の武学』で「枠の外の未知に目を向ける」ことの重要性を説いています。いわばこの世は「一寸先は闇」が当たり前なのです。確かにこれほどまでに荒れ狂い始めた世の中においては、従来通りのやり方で生きて行くにも無理がある。そのことは多くの人が内心感じていることでしょう。
福祉においてはどうでしょう。福森氏の試みは常に既成の福祉や障害者像の枠組みを揺らし続けています。例えばパーカッショングループ「otto&orabu」やクラフトなどに触れると、あまりの創造性の爆発に、アートという枠自体を広げる必要を感じさせられます。
武術も福祉も、お仕着せの常識や標準的な振る舞いの外へ目を向けると可能性は開けてくると教えてくれます。そうはいっても効率や発展がいよいよ重視される世の中であれば、これまで通りの考え方から離れられなくなる人が出てくるのも確かです。限られた条件の中での争いが激しくなれば、人を傷つけることも厭わなくなります。実際、そうした事件も頻発しています。
誰しも自分の内に潜む怒りや暴力を感じているでしょう。本能のままの振る舞いと凶暴性の境界はどこにあるのでしょう。また人間にとってのノーマルと障害とはどういう意味を持つのか。対談の行く末に期待したいところです。
なお当日、お越しいただいた順にご案内するため、椅子ではなく座布団に座っていただく場合もあります。ご了承ください。