インタビューセッション全国で募集中

インタビューセッションとは、
その人の話を“その人の話”として聞くこと

 

「生きづらい」と口にするとき、その問題を解決すれば、きっと生きやすくなるはず。そう思いがちです。だからそれを誰かに話すとき、解決の手段を探す口ぶりになると思います。

インタビューセッションは、問題や悩みを私が勝手に解決するのではなく、それに対するご自身の言葉の使い方を変えるための関わり方をします。
「あんなことがあったから今の自分はこんな生き方ができない」と過去に受けた出来事が悲しみをもたらしているとします。

傷について滑らかに語れるとしたら、それを可能にしている文法の外に出てみる。そうした言葉の道を辿るためのガイドをします。その目的は、その人自身の力を取り戻すにあります。自己治癒能力を高めるというイメージです。

それが自身で問題そのものを解消させることになると思います。意味を伝えようとする努力は要りません。ただ感じていること、思っていることを声にするだけでいいです。

写真家の石川竜一さんへのインタビューの模様

 

安心で安全な時間を提供
セッションを受けられる方は、家族やパートナーとの関係、「やりたいことが見つからない」といった問題や悩み事を話されます。問題や悩み事を解決する方法を一方的に伝えたり、「それはよくないから、こうした方がいい」といった、私の個人的な価値観で良し悪しのジャッジしません。

問題解決もジャッジもせず、ただ聞く
問題解決をしようとすると、今の自分を否定するか。理想の自分になろうとする努力が必要です。今の自分以上の何者にもなれないのに、違う人物になろうとする試みは、解決とほど遠い回り道です。
うまくいかないことは、うまくいかないだけの理由があります。そうせざるをえない自分の内にある言い分に耳を傾ける必要があります。内側の自分と話すことで光明が見えてくるかもしれません。

セッションの流れ
対面・オンライン・散策から選んでいただきます。うまく言おうとせずとも結構ですので、思うままにお話ください。
なお希望者には録音の上、データをお送りします。お渡しした後は削除していますので、ご安心ください。

散策セッション
向き合って話しをすることに緊張を覚える方もいらっしゃるので、合間に散策をしながらのセッションも行います。時間の配分は対面60分、散策30分をめどにします。あくまで目安ですので、90分すべてを散策でもけっこうです。

東京では代々木公園や六義園、谷中霊園、根津あたり、その他にも申し込みされた方のお気に入りのところで行いたいと思います。料金は対面と変わりません。

日時と場所について
ご希望の時間をお知らせください。調整の上、ご返信します。なお場所は主に吉祥寺もしくは恵比寿近辺のマンションのレンタルスペースを利用しています。
★閉塞した空間を避けたい場合はご相談ください。

2025年4月
東京:未定 オンラインは随時受け付けています。

神戸:4月18日11時〜、15時30分〜

鹿児島・熊本・福岡その他の九州圏については随時受け付けています。

希望される方は日時を指定の上、ご連絡ください。
オンラインは随時受け付けています

★申込方法
nonsavoir@gmail.com宛に氏名、希望日時、連絡先を明記の上、お送りください。
不明なことがありましたら、その旨も表記ください。

※基本的には東京近郊で行っていますが、地方にお住いの方も打診いただければ伺うようにしています。

【料金】対面・散策
90分:2万円

オンラインでのセッション
90分:1万5000円


なお当日連絡なくキャンセルされた場合は全額お支払いいただきます。

守秘義務について
セッション中に伺った話や個人情報は公開しません。
安心して話せる環境づくりに努めます。

★こんな方におすすめです。
・自分の話したいことややりたいことの核が見えない。
・自身が体験したことの整理がつかない。
・深く潜るような話をしたいけれど、なかなか話す機会もなく、身近な人に聞いてもらえない。

★インタビューセッションに興味はあるけれど、何をやっているかわかりません。教えてください。
 話したいことに沿った最小限の質問を行います。良し悪しのジャッジはしません。問答の中で本人が自分で何かを見出すためのガイドを行います。人によっては「マインドデトックス」のようなものとして感じられるかもしれません。

★どういった人がこれまで受けていますか?

女性が9割を占めています。みなさん最初は「何を話していいかわかりません」と言われます。けれども実際は、滑らかでなくても非常に豊かな言葉を持っていることが多いです。その人独自の体験とそこから得た文法を持っているからこそ起きる現象ではないかと思います。彼女たちの言う「何を話していいかわからない」とは、既存の枠組みに当てはまらない話を豊かに持っている証だと私は感じています。

写真家、齋藤陽道さんとの対談

★体験者の感想(対面)

「インタビューセッションを受けた動機は、頻繁に思い出してしまう記憶に悩んでおり、その記憶に足を取られるような思いがしていて前へ進むことができないでいたからです。
 前日に体調不良で寝込んでしまい、話す内容のポイントをまとめておこうかとも思っていたのにできず、万全ではない体調によりある意味箍が筈れてしまい、話を取り繕うことも見栄え良くすることもできず、話すつもりなど1ミリも無かった、恥ずかしいエピソード披露から話が始まってしまい自分で戸惑いました。
 一方的に話している内に、段々と追い詰められていくような感じを覚え、支離滅裂さに拍車がかかり、こんな話しをするつもりじゃなかったのに…、というような後悔の言葉が出てきて黙りかけた時、尹さんがあることをおっしゃいました。
 その言葉を聞いた瞬間、雷に打たれたようになり、私は自分が経験したことを瞬時に理解しました。その後、納得感みたいなものがゆっくりと自分自身に浸透していくようなとても不思議な時間にいました。私の経験も行動も否定されない場で、呪いが解けた。その様にも感じました。
 これまでどこかで聞いた言葉でもあったかもしれないその言葉を、あの時尹さんに言われてそれが何故ここまで響いたのかを考えたのですが、それは尹さんの経験や身体性から発せられた言葉だったからなのかと思いました。
 数ヶ月が経った今、その経験に対して、自他を責める気持ちや過去を後悔する気持ちも殆ど無くなりつつあります。そして気づけば一歩を踏み出していました!」

 

「インタビューセッションを受けたいと思ったのは、そのとき自分が混乱して何も決められない状態にあると感じていたからです。私は自分の進路を決断することができないでいました。
 けれどインタビューセッションを通じて、やりたいことがないわけでは決してなく、やりたいことに対して自分自身に『やっていいよ』と許可を出すことができなかったのだと気がつきました。それから、自分の希望を直視するようになりました。その後、私は研究したことを漫画に描くために大学院に進学しています」

 

「講座やカウンセリングだと、たまに『ここは俺の場だ』といった圧をかけてきて、その場の作法に則らないといけなかったり、こちらにぐいぐい入ってくる感じがしたりするので苦手なこともありました。インタビューセッションでは、そういう圧がなく、おびやかされる感じがなくてよかったです。言わせたいことを言わされた感じがなく、自分で考えて出てきたことに自分が納得できたと思います」

 

「インタビューされているというよりは、興奮して自分語りに陥っているだけの私でしたが、ひと息おいた合間合間に溢れ出した感情の“核心”とは何か?を導き出すような質問が入り、ぐるぐるの回廊にあった思考と感情がその都度、新たな活路を示され流れ出すようでした」

「セッション後、ゆっくりと裡側で変化が起こり、かたく握りしめていたものを手放せることに驚きと言葉に表せない不思議な感覚に包まれています。やりとりを通して正誤も善い悪いもなく起きたことを起きたまま観るという『何か』を顕していただけたと感じています」

「自分の思いや考えが全然ないことがコンプレックスだったのですが、なかった訳ではなく、ただ無視していただけだったことに気が付きました。常にある自分の思いを『これではない』と見えなくしていたんだと思います。
インタビューセッション中は、自分の中に浮かんでくるすべてが信じられました。言葉を迷わず口に出せました。恐れや『こうありたい』というような自分の理想が入り込む余地がなかったです」

ユマニチュードの創始者、イヴ・ジネストさんへの取材後の記念撮影

★散策インタビューセッション体験者の感想
「これまで口に出してこなかった自分の奥深くのことを、じっとしながら話すこと、聴いてもらうことはとても緊張するので〈散策セッション〉を選びました。
話を聴いて、質問や合いの手を出してくれる人が隣にいることにも安心できました。これまで、真剣な話をするときは、顔を見合わせることが大切だと思いこんでいたけれど、そんなことはないんだなと思えました。
言葉が出てくるまで待ってくれたり、問いかけを変えてくれたりしたので、文脈としては繋がらないかもしれないけど、なんとか言葉にすることができました。今回の体験で、自分の核心が明らかになったわけではないですが、怯えずにそれを探求しつづけていける、お守りのような時間になりました」