女性が女性のためにつくられたアダルトグッズを扱うことが革新的だったのは、バイブなどは女性が主体的に使うのではなく、男性が女性に快楽を与えるために利用するものだと考えられていたからです。
こういう考えは過去のものではなく、現在、日本のアダルトグッズの製造販売を手がける男性のあいだでいまなお主流のようです。
また著述業においても、セックスとは何か。他でもない自分の身体を愛でるとは何かについて書かれています。最近、「アンアン」という雑誌の変遷を通じて見えてくるセックスと身体をめぐる状況を描いた『アンアンのセックスできれいになれた?』を出版されました。
今回は、この近刊を手がかりに、東電OL事件や韓流ブームをはじめとした話題を通じ、誰からも何も奪われず主体的に生きるということの困難さとそれでも希求したい自由について語っていただきました。