第3号 映画監督 富田克也

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1972年山梨県生まれ。
高校卒業後、音楽の道を志し上京。音楽活動に出口を見いだせず、いつしか自ら映画を撮ろうと決心。
2003年に「雲の上」、2007年に「国道20号線」を発表。映画制作集団「空族」(くぞく)の一員として活動中。
空族オフィシャルサイト

3号目は映画監督の富田克也さんに登場いただきます。最新作の「サウダーヂ」、みなさん観ました? ロカルノ映画祭で批評賞を、ナント三大陸映画祭ではグランプリを受賞するなど海外での評価も高い作品です。

富田さんの映画づくりの特色は、これまでの「雲の上」「国道20号線」もそうですが、舞台は山梨で、幼馴染の友人らを主演に、しかもスタッフ一同が別の仕事をしながら撮影に取り組んだというところにあります。
そして、制作した映画は自分たちで上映会を催すなどして、劇場で多くの人に見てもらう機会をつくり出すよう努めてきたといいます。

商業ベースでは理解されないアート志向の映画だから独立独歩のつくり方をした、というより、おもしろいと思うものをつくろうと思ったら、従来の映画制作の作法に合わなかった。だったら自分たちでやればいい。
富田さんのそういう考えに感じるのは、何かに対するカウンターに甘んじない姿勢です。相手あっての行為ではなく、自分ありきで一本独鈷でやっていく。

手がけられる作品のおもしろさは、そうした制作の仕方とも関連しているんじゃないか。つまりは、生きることとつくることは不可分ではないか。そんなことを尋ねてみたいと思っています。


Vol.1
「サウダーヂ」を通じて見えてきたこの国のかたち


Vol.2
この場とこの時間を生きている人の姿を残しておきたい


Vol.3
複雑さそのものを現実の姿として描き出したい


Vol.4
福島に見出されたユートピア、サウダーヂの後日談


Vol.5
映画とは世界の感触を確かめるような行為


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